良いの2本

7/19
天気予報がなかなか当たらない。

そろそろ梅雨が明けてもいい時期にも関わらず、相わからず毎日雨・・・と思いきや週末突然晴れたりしてよくわかない。

前線の微妙な位置で天気がガラッと変わってしまう梅雨の天気は、予測が難しいのか。

それにしても、明日の天気が分かるってすごい技術だよな、天気予報。






元々は日曜にko-wallでも行こうかと思っていたところ、前日に予報が変わったので急遽☆さんと御手洗に行くことにした。

この時期に行っても成果は望めないけど、それでもやっぱ野外に行きたい。自然にいやされたい!という気持ちは強い。

この日の奈良市の最高気温はなんと34℃!!!流石に雨が降らなければ季節は夏。

御手洗も泳いでいる観光客が沢山いた。僕も水着持っていくべきだったか・・・・



前回からほとんど登っていないのと、流石に暑いので栩栩然は無理と判断し、ちょっと上流にあるプロジェクトの岩へ直行。

結露したのか岩はしっとりしているけど、日が当たるとみるみる乾く。

苔を剥がした跡もみるみる乾くので掃除が捗る。素晴らしい。

汗だくになりながら2時間くらい掃除しようやく登れるようになったので、12:30頃にようやくトライ開始。

カンテのヤタガラス 5級で適当に体を動かしていきなりメインのランジPにトライ。

この課題はその名の通りスタートのカチから遠いエッジにランジ一発。あとは1級くらい。

直射日光ガンガンで、ランジ先が全く見えないので、たまに雲が通過して日が陰るタイミングを見計らってひたすら飛ぶ。飛ぶ。

幸いランジ一発なのでそこまでヌメリが気にならない。

10回くらい飛んだところで一手目が止まり、そのまま上の遠い一手も止めていざマントル。

ただリップは直射日光で熱せられ、キーホールドが信じられない程熱くなっていた。

すでにフォールラインがマット外に出ている。ふと横を見るとちょうどいい岩があったので、しれっと移って事なきを得た。






気を取り直して再トライ。

今度はさっきよりもスムーズにこなせたのと、灼熱ホールドに対する心構えができていたので、なんとかマントルを返すことができた。

とにかく暑かったので自信はないけど三段くらいではないだろうか。名前は「ヤマツツジ」で。






んで、今度はSDバージョンにトライ。丁度いい位置にガバのアンダーがあって、そこからヤマツツジのスタートまでがブランクになっている。

使えそうなホールドは二つ。うっすーいカチとうっすーいスローパー。

今日持つホールドじゃなくね??という感想とともに早々に敗退した。

・・・・が、よく見るとスタートからそのまま直上する方向にホールドが続いている。

一箇所またうっすーいスローパーを持たなくてはならないけど、それ以外は結構現実的なホールドで構成されている。これはいい。早速トライ開始。

件のうっすーいスローパーを左手で取る遠い一手と、そこからフックを決めて右手を出すのが難しいけど、そこ以外はすんなりムーブを解決できた。

この二手は無題 三段を難しくした感じ。ムーブは当然難しいんだけど、それ以上に的確なポイントに当てるのが難しい。

3時くらいにようやくムーブが完成し、そこからひたすら繋げ。

とにかく遠い一手がフルパワーで難しい。止まったとしても、かなりいい位置に入っていないと次のポケットが取れない。

5時くらいになって気温が下がり、ようやく遠い一手が止まり始めた。

が、やはり左手がいい位置を持てていないので、次の一手が止まらない。

6時位になってもう少し気温が下がるも、今度は逆に下部が結露し始めた。

扇風機のバッテリーも切れて、「今日はもうそろそろかな」という雰囲気が出始めたが、すこし長めのレストを挟んで最後のトライに賭けた。

このトライは本当によく集中していて感覚も一番よかった。・・・がやはり左手スローパーからの右手ポケットで滑り落ちてしまった。




もうこれ以上のトライは今日は無理だなと感じた。・・・が、なぜかほとんど休まずにもう一回トライ。

遠い一手で落ちれば諦めがつくと思ったのかもしれない。

ただ、この気負わない感じが逆に良かったのか、なぜかスローパーからのポケットがギリギリ止まった。

左手のスローパーを持ち直し再度右手で棚にデッド。ギリギリ足が残って止まった。

さらに3手進んで、ヤマツツジの棚に遠い一手。既にフォールラインがマットから外れている。取り先を若干外してしまったけど、全力で足を残してギリギリ止まった。

そして最後のマントル。もうパンパンで今にも滑り落ちそうだったけど、岩にかじりつく勢いでなんとか返した。

返した瞬間に両腕が攣った。




岩から降りてきて、あまりの疲労感にマットの上にへたり込んでしまった。

マットの上でしばらく呆然としていた。

今年に入ってから一番気合の入ったトライだったかもしれない。いいクライミングができたな!!

名前は「無功徳」で、グレードはよく分からないけど、四段くらいじゃないだろうか。

ヤマツツジも無功徳もすごく良いラインなので、良いシーズンになったら腕っぷしに自信のあるクライマーに是非トライして欲しいな。

ちょうどいい時間になったのでメインエリアに戻って☆さんと合流し、お互いのヘロヘロを称え合って帰京。


①ヤタガラス
②ヤマツツジ 三段 エッジ2つでスタート
③無功徳 四段 ルーフ奥のガバアンダーでスタート