シーズンインのお知らせ(弾丸恵那ナイト)

 9月も下旬にさしかかり、いよいよシーズンの足音が聞こえてきた。


今年は春の自粛期間、長い梅雨、灼熱の夏と続き、みんな室内での基礎トレが捗ったことだろう。そのトレーニングの成果を発揮するべく、シーズンがいつにも増して待ち遠しかっただろう。当然僕もその一人だ。


ただし、あいにく今年は博士3年の秋。博士論文の提出まで3ヶ月を切り、来週には中間発表も控えている。本来であればクライミングしている場合ではない。


4連休とて例外ではなかったのだけど、☆さんとタカッシーさんが恵那にナイトで突撃するということで、居ても立っても居られなくなり「ナイトだけなら何とかなるだろう」ということでご一緒させていただくことにした。


毎度大変ありがたい。



9/21

昼頃集合。午前中ガッツリ作業できたおかげで、後ろめたさなく向かうことができた。


GoToの影響か京都付近の高速が強烈に渋滞していたので、いつもより+1時間くらいかかり、16:00頃里エリアの駐車場に到着。


駐車場でタムケンさんと合流し、しばらく雑談&ストレッチしてから重い荷物を背負ってカモシカエリアまで一気に上がる。流石にまだ暑くて汗だくになった。


カモシカエリアに来るのは初めてなので、荷物をおいて暗くなるまで一通り課題を見て回った。里や大岩ゴケほどまとまってはいないけど、粒ぞろいで面白そう。




完全に真っ暗になったので、ガウラ&ゴウラの岩でアップ。


久しぶりにフリクションのある岩を触ったけど、結晶が指皮に食い込む感じが気持ちいい。


ガウラ 初二段、ゴウラ 初段ともに一撃し、あとはivou握ってアップ完了。



スノードロップ 三/四段

移動して本日のメインディッシュ、スノードロップ 三/四段にトライすることに。


SFT号の次はSFT御殿なるか、の☆さん


京都軍団の切り込み隊長として意気揚々とトライするも一手目でフォール。手はわりと良いんだけど足が悪い。


その後も手→良い、足→悪い、向き→悪い、気持ち→悪い、が延々続く。


ハマると消耗が激しそうだったので、ちゃちゃっとムーブを作った後、気合を入れて一発で登った。


ムーブは苦しいけど、極端に悪い保持やムーブはなく、見栄えもする良い課題だった。




しばらく三人のトライを応援し、久しぶりにカメラ小僧になって写真を何枚か撮った。やっぱ撮影は楽しいな。


一通り撮影してから単身次の課題に移動。





パランパラン 四段

ちょっと時期は外しているけど、一人でもトライできそうということでセレクト。


内容は至ってシンプルで、スプーンカット状のエッジをひたすら保持ってトラバース。最後に棚にランジ。


最初はスプーンカットが全く保持れなくて????状態だったけど、そのうち一つ一つのホールドの持ち方が何となく理解できてムーブ解決。


主要ホールドは4つしかないのに核心を抜けるのになんと7手もある。刻みに刻んで進む。


ただただ保持る系かと思いきや、保持れないホールドを如何にいなして進んで行くかというとても奥深い内容だった。見栄えはしないけどこういうのはとても面白い。


そうはいっても気温が高いので扇風機で指皮を冷やし、長期レストをはさみつつ

1トライ目→4手目

2トライ目→6手目

3トライ目→7手目

と順調に高度を伸ばして4トライ目で登れた。


気温的にまさか登れるとは思っていなかったので、思わぬ成果となった。






ちなみに、すぐ左のルルド 三段には手も足も出なかった。こういうところは相変わらずだな。




Viva la Vida 五段

スノードロップに戻ると熱いセッションが繰り広げられていた。やはりヨレるようで☆さんもタムケンさんもひたすらラスト落ちを繰り返している。


さすがにヨレが来たそうで、二人ともラストと泣きの一回トライし、最後の最後にたむけんさんが会心のトライで完登し、移動となった。


ボディービルダー(仮)こと、タムケンさん



とても難しいと評判のエイドス 二段にトライすることに。


たしかに評判通り悪い。真っ向系かと思いきやそうでもないし、かと言って足でごまかすこともできない。


スノードロップと同じで、手→良い、足→悪い、向き→悪い、気持ち→悪い


何回かやって一手目が止まったトライで登れた。




三人がエイドスをやっている間、同じスタートから左に抜けるViva la Vida 五段をトライすることに。


割と疲れてきていたのでダメ元でムーブをやってみたのだけど、これが意外、すぐに全ムーブバラすことができた。


そうなれば俄然やる気も元気も出て、下から繋げることに。


核心の遠い一手はすぐに止まったけど、つなげるとその後のパートが難しい。カチをずっと持っている左手がヨレる。


最後の左手カチを止めてから落ちた時は気持ちが切れかかったけど、しっかり休んで回復させ、ちゃんと栄養補給もして準備を整え、繋げ3回目で登ることができた。



ヨレ始めたところで諦めなくてよかった。


僕のリーチだと核心のムーブがかなり簡単になり、体感はV13くらいだけど、まぁそれはさておき良いクライミングができたのは素直に嬉しい。









僕はこれで完全にスイッチが切れて終了。沢山登れていい日だった。


最後にタカッシーさんと☆さんがイチャクラ 初段を登って終了。


駐車場を出たのが3時、コンビニでラーメン食べて、家に帰り着いたのが朝の7時前だった。




シーズンイン

まだ10月にもなっていないので流石にフライング気味ではあるものの、夜であれば15℃近くまで気温が落ちるようになってきた。


ナイトでかつ扇風機があればそこまでストレスなくハードな課題にトライできる時期になったように感じる。


ただし、まだ湿度はそこまで低くない。


先日は前日の天気がよかったのに夜になると少し結露による湿気を感じた。知らぬ間に車も結露でびちょびちょになっていた。





最近ポータブルファンを大きいものに買い替えたのだけど、これが非常に素晴らしい。


マキタ 充電式ファン


もう一つ小さいサイズもあるけど、ルーフの中の空気を動かすことを考えると、これくらいのサイズは欲しいところ。


18V 6Aのバッテリー一つで一日持つので、ヌメり手のクライマーや空気がこもりやすい課題をトライするクライマーにとっては、とても有効なギアになってくれることと思う。


有線でも使えるので、僕は普段自分の部屋で普通に使っている。






本気で限界に近い課題にトライできる季節はもうすぐそこまで来ている。


今年の秋はあまり岩には行けなそうだけど、少ないチャンスをうまく使っていきたい。