新年と閉鎖と公聴会

あけましておめでとうございます。


ここ最近は忙しかったのと、書けるようなことが無くてずっと放置していた。







まず近況としては、前回の更新後に博士論文の1回目の修正期間、再提出を経て、1/19に公聴会を行った。


公聴会は一般に開かれた講演会で、博士論文の内容を50分ほどかけてプレゼンし、更にその後40分ほど議論を行うというもの。


学内だけでなく学外の研究者も招いて自分の発表を聞いてもらうため、それはそれは恐ろしい90分間となる。





公聴会はオンラインにて行われた。


最後くらいスーツをビシっと着て皆の前で大立ち回りしたかったのだけど、今年ばかりは致し方ない。


地下の実験室を貸し切って、90分間画面に向かって必死に喋り続けた。


議論の時間には厳しい意見と、建設的なコメントとねぎらい、そして多くの称賛の言葉をかけていただいた。自分の5年間が評価されていることが素直に嬉しかった。


最後の議論が終わり、zoomを退出した直後の開放感は筆舌に尽くしがたいものがあった。


今年は打ち上げなどは開催できず、また時短営業で飲食店も閉まっていたので、帰宅して一人寂しく夕飯を作って食べた。




審査の結果、修正版を提出して、博士号を取得し、卒業することが決まった。長い長い学生生活が終わろうとしている。






緊急事態宣言以降、京大ウォールは閉鎖されている。


せっかく調子が上がってきたところだったので残念でならない。このまま京大ウォールで登ることなく京都を離れる可能性もある。


また、今年の春もフィンランドへの遠征は厳しそうだ。Burden of Dreamsは本当に遠い存在になってしまった。


しかし、緊急事態なので仕方ない。むしろ今も健康でいられることと、経済的に困窮していないこと、卒業できることについては幸運だ言ってもいい。


この事態はいつか必ず何らかの形で収まるし、クライミングもまた普通にできるようになる。フィンランドにもいつか必ず行けるはずだ。その時のために準備を行っていくことに変わりはない。


苦しい状況にあるからこそ、後ろや下を向かずに、しっかり前を見て歩んでいきたいと思う。